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OfficeにAcrobatメニューが表示されない(Windows環境)

Windows環境において、Adobe Acrobatをインストールすると、Microsoft Office(Word・Excel・PowerPointなど)のメニューおよびメニューリボンに「Adobe PDF」「Acrobat」という名称のメニューが表示されます。

このメニューから、Officeドキュメントを目的に応じたPDFへ変換できます。

しかし、「Acrobatがインストールされているのに表示されない」「以前は表示されていたのに、表示されなくなった」という現象が発生する場合があります。
これらの原因と対処方法について、ご案内します。


背景:
Office製品がインストールされているWindows環境では、Acrobatをインストールすると、「PDFMaker」がインストールされます。
「PDFMaker」とは、Acrobatが提供するOfficeドキュメントのPDF変換機能(アドイン=追加ソフト)です。
PDFMakerが正しく動作している場合、Office製品の通常メニューの右側に「Acrobatリボン(2007/2010)」「AdobePDFメニュー(2003以前)」が表示され、PDF変換設定および各アプリケーション特有のPDF変換機能(差し込み印刷・Flashを埋め込む等)を使用できます。

AcrobatをインストールしたのにPDFMakerが使えない(メニュー表示がない)

原因:
PDFMakerは、Acrobatのバージョンごとに対応可能なOfficeのバージョンが異なります。
そのため、インストールしたAcrobatのバージョンによっては、使用するOfficeのメニューに、「Acrobatリボン」や「AdobePDFメニュー」が表示されないという現象が発生します。

Acrobat 9は、Office XP、2003、2007には対応していますが、Office 2000及び2010には対応していません。(Acrobat 9は、Office 2010を正式にサポートしていません)
Acrobat Xは、Office 2003、2007、2010には対応していますが、Office XP以前には対応していません。

参照ページ:

対処:
PDFMakerが使用できない場合、次のいずれかの方法で、Acrobatを利用したPDF変換ができます。

  1. Officeのプリント(印刷)コマンドで、プリンタとしてAdobePDFを選択し、PDFを作成する
  2. AcrobatのPDF作成ツール(またはファイルメニュー)で、ファイルを指定してPDFを作成する

■以前は表示されていたのに、ある時からメニューが表示されなくなってしまった

原因:
Acrobatインストール後、他製品をインストールした場合や、Office製品の修復などを行った場合に発生します。

対処:
PDFMakerは、Office製品のアドイン(追加ソフト)という位置づけで管理されています。
Officeソフト側のアドインの管理画面で対処する方法と、アプリケーションの修復によって対処する方法があります。
いずれの方法についても、Adobeサポートデータベースで公開されていますので、ご参照ください。

参照ページ:


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