JaGraプロフェッショナルDTP&Webスクール スキルアップブログ

JaGraプロフェッショナルDTP&Webスクールの講師とスタッフが綴る、日々感じたさまざまなできごとやお役立ち情報!

USTREAM中継トライアンドエラーレポート

昨日、当スクール主催のセミナーイベント「CreateJSでHTML5向けのJavaScriptコーディングをしよう」が無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、お忙しいところありがとうございました。

セミナーの模様はUstreamで中継を予定する旨、事前に告知を行っていたのですが、当日中継された映像は音声が入らず、講師の操作画面のみを流すかたちとなってしまいました...。
楽しみにしていた方々、申し訳ありませんでした。

どうして中継がうまくいかなかったのか。

当スクールではビデオ講座を開講していますが、私は運営側スタッフのため、講師のように映像に関して専門知識を有していません。
専門知識がない人間として今回の失敗から学んだことがありますので、同じようなことでお困りの方のために、備忘録をかねて記事として書き残しておこうと思います。
==== 以前、類似のセミナーイベントを開催した時は、iMacに内蔵されているiSightカメラとマイクを使用し、プロジェクターに投影されたプレゼン画面を固定位置から撮影して中継を行いました。
この方法ではとても簡単に配信することができたものの、音・映像ともに質が悪く、視聴している方を満足させるには程遠かったと思います。

そこで今回は、もう少し中継の質を上げることを目標として、以下のことを試みました。

  1. パソコンにデジタルビデオカメラを接続し、ビデオカメラで撮影した映像を中継する

    【結果】NG
    いとも簡単にできそうですが、それが落とし穴でした。
    とりあえず、ビデオカメラとPCを接続するUSBケーブルを差してみたのですが、いくらやってもUstream用のカメラとして認識されない...。
    調べたところ、カメラに付属しているUSBケーブルは、カメラに保存されたデータをPCへ転送するためのものであって、カメラが撮影している映像をリアルタイムでPC側に送ることはできないのですね。

    ではどうすればカメラの映像をPCに送ることができるかというと、それはカメラとPCをFireWireで接続するしかありません。
    ただ、最近のビデオカメラはFireWire(DV)端子のないものが多く...。残念ながら、会社で所有しているカメラの中には使用できるものがありませんでした。なので、この方法は残念ながらNG。


  2. MacBook Pro + Ustream Producerを使う

    【結果】半分OK, 半分NG

    次に試みたのは、Ustream配信用の無料アプリケーション「Ustream Producer」を使用する方法です。
    Ustream Producerを使うと、PCの画面キャプチャーをそのまま映像として配信することができるので、今回のセミナー配信にはうってつけでした。ビデオカメラが不要になる上、そもそも、プロジェクターに投影されたPC画面をカメラで映すより、PC画面を直接キャプチャーした方がはるかに鮮明な映像を届けられるからです。

    ただ、音声だけは内蔵マイクより外付けのものを使用した方がいいだろうと、ジャックに差し込むタイプの外付けマイクを使用することにしました。

    講師がセミナーでデモ用に使用するMacBook Proに、Ustream Producerをインストールしてもらうまでは順調だったのですが、その先にまた障壁が待ち受けていました。
    デスクトップのキャプチャーはできるものの、外付けマイクから音声が取れないのです。
    あきらめて内蔵マイクを使用することにしたのですが、音声は認識されるものの、なぜか画面キャプチャーと音声を同時に配信することができず、結局音声なしの画面キャプチャーのみを中継することとなってしまいました。

    外付けマイクについては、なぜ音が取れなかったのか、後からわかりました。
    それは、MacBook Proにあるマイク用と思われるジャックは、マイクではなくライン入力用だったから!
    ジャックの形状が違えば気づくのですが、普通に差し込めてしまったのもトラップでした。

    ただ、画面キャプチャーと内蔵マイクからの音声を同時に配信できなかった理由はいまだに不明です。
    会社に戻ってMacBookUstream Producerを試したところ、画面キャプチャーと内蔵マイクの音声を難なく同時配信できたからです。
    セミナー当日にできなかったことが悔やまれます。

ustream.jpg

今回のトライアンドエラーの結果をまとめると、以下になります。

  • ビデオカメラをPCに接続して撮影する場合は、DV端子を搭載したカメラを利用する。
  • 外付けマイクはMacでは簡単に利用できないので、内蔵マイクを利用するか、Windows PCと接続して使用する。

あとは、入念に事前テストを行って検証することの大切さを実感しました。

次回中継の際は成功させたいと思います。