【Acrobat Pro DC】Tips:色情報やオブジェクトインスペクタ情報をノート注釈に記録する
Alt(option)キーを押したままデータ内をクリック
印刷会社に入稿されるPDFをデータチェックするとき、Acrobat Pro DCを使うことがあります。このソフトには印刷工程という機能があり、データチェックに適した機能が豊富に用意されています。
印刷工程機能の中でもよく利用されるのが、出力プレビュー機能です。
出力プレビューでは、印刷インキごとのプレビュー表示、インキ総量の確認、透明データの有無、個々のオブジェクトの情報確認ができます。
出力プレビューの隠れた機能として、レイアウトデータ内のクリックした位置の色情報やオブジェクト情報をノート注釈に記録するショートカットキーがあります。
インキ総量オーバーの位置や気になる箇所の情報を控えておくのに便利ですので、ぜひ利用してみてください。
操作:
- 印刷工程>出力プレビュー
- 注釈パネルを開いておきます。
- Altキー(Macの場合はoptionキー)を押したまま、データ内の記録したい箇所をクリックします。
- 注釈パネル内に、ノート注釈として記録されます。
この操作は、色分解プレビュー、オブジェクトインスペクターの使用時に利用できます。
色分解プレビュー表示の時には、インキごとの網%、インキ総量が記録されます。オブジェクトインスペクター表示の時には、クリックした位置の属性情報が記録されます。
なお、この操作によって取得した注釈をデータとして書き出したい場合は、注釈の一覧としてPDFにすることができます。
また、個別の注釈は、右クリックするとテキストデータとしてコピーできます。報告書などに貼り付けて再利用できますので、データチェック担当の方はぜひ使ってみてください。
(講師:影山史枝)