バウハウス・デッサウ展
上野の東京芸術大学大学美術館で、「バウハウス・デッサウ展」が開催中だ。会期は7月21日まで。
デザインや建築を学んだことのある人、インテリア好きの人にはたまらない展覧会だろう。
デザイン史を学ぶ上で必ず耳にすることになるこの「バウハウス」とは、1919年ドイツに創られたデザイン教育機関の学校名だ。
カンディンスキーやクレーといった美の巨匠が指導にあたり、優秀なデザイナーを数多く輩出したが、戦争の影響でナチスからの弾圧を受け、開校わずか14年で閉鎖に追い込まれたという伝説の美術学校である。
バウハウスで生み出された「芸術」と「機能」の両方を追求した造形物は、現代デザインの原点とも呼ばれている。
アプリケーションの高機能化にともない、パソコン操作ができればだれもがデザイナーになれる、そんな一億総デザイナー時代とも呼べる状況の中、「美しいデザインとは何たるか」を今一度見直したい…そんな方は、「バウハウス・デッサウ展」に足を運んでみると、新たな発見があるかもしれない。
「デッサウ」とはドイツの地名で、最初ワイマールに建てられたバウハウスの校舎がデッサウに移転した後の時期にスポットがあてられていることから、「デッサウ展」という名前になっているそうだ。
デッサウに今も残るバウハウスの校舎は、世界遺産に登録されている。
バウハウスデッサウ校舎の画像(ウィキペディアより)