英数字の判別がしやすいフォント
先日、英数字の会員番号とパスワードを社内のレーザープリンタで紙に印刷し、配布することになった時のこと。
英数字には、判別が難しい文字がいくつかありますよね。
例えば...
- l, 1, I
- 0, O
正解は、
- l(アルファベットの小文字の"エル"), 1(数字の"イチ"), I(アルファベットの大文字の"アイ")
- 0(数字の"ゼロ"), O(アルファベットの大文字の"オー")
MSゴシックでこれらの文字を印刷すると、下記のようになります。
入力されている文字は、前から「小文字の"エル"」「大文字の"アイ"」「数字の"イチ"」「数字の"ゼロ"」「大文字の"オー"」「小文字の"オー"」です。
下記のような状態で会員番号を印刷した紙を渡したら、おそらく翌日には問い合わせ電話が殺到してしまうことでしょう...。
そこで、紛らわしい文字を読みやすく印刷できるWindows用フォントを使用してみました。
同じことでお困りになったことのある方もいるかもしれないので、参考までにご紹介します。
ひとつは、Macintoshユーザにはおなじみの「Osaka」フォントです。
下記サイトで、Windowsで利用できるOsakaフォントをダウンロードすることができます。
無料で利用できますが、作者の好意で配布されているためサポートは受けられません。
利用は自己責任となりますので、ご注意ください。
▼WindowsでOsakaフォントを使おう!
http://osaka.is.land.to/
「So_0016.zip」をダウンロードし、インストールすると「Osaka」「Osaka-UI」「Osaka-等幅」の3種類のフォントが利用可能になります。
その中の「Osaka-等幅」を使うと、英数字が読みやすくなります。
もうひとつは、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が配布している「IPAフォント」です。
下記サイトでダウンロードすることができます。
このフォントも一般用に無償配布されているものですが、ご利用にあたっては規約をご確認ください。
▼IPAフォントのダウンロード
http://ossipedia.ipa.go.jp/ipafont/index.html
規約に同意し、ダウンロードページに進むと、複数のフォントがあります。
その中の「IPAゴシック/IPA Gothic(Sans serif)」を使うと、英数字が読みやすくなります。
下記の図は「Osaka-等幅」と「IPAゴシック」を使った場合のサンプルです。
比較しやすいように、CenturyとMSゴシックを使ったサンプルもあわせて掲載してみました。
「Osaka-
等幅」と「IPAフォント」は数字のゼロに斜線が入るので、アルファベットの"オー"との判別もつきやすく、小文字の"エル"と大文字の"アイ"、そして
数字の"イチ"のデザイン差もハッキリしているので、読み間違いが起こりづらいことが一目瞭然でわかると思います。