JaGraプロフェッショナルDTP&Webスクール スキルアップブログ

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1台のビデオカメラで3D用映像を撮る

読者のみなさんは、自分で3Dムービーを作りたいと思いませんか?
3Dムービーに興味はあるけど、3Dムービーを作るには、それ専用のビデオカメラが必要なので無理かな、なんて諦めていませんか?

そこで今回は、現在持っている普通の家庭用ビデオカメラで、3D映像を撮影する方法をご紹介しましょう。
方法は簡単です。1台のビデオカメラで、右目用、左目用の映像を撮影すればよいのです。どのように撮影するかですが、なーんだというほど簡単です。

 1.ビデオカメラを三脚などで固定して映像を撮影する。
 2.ビデオカメラを、右か左、どちらかに5cmほど平行に移動させる。
 3.同じ映像を撮影する。

これだけです。2.の作業で、ビデオカメラを左に移動した場合は、最初に撮影した映像は右目用になり、後から撮影した映像が左目用になります。右へビデオカメラを移動した場合は、左右が逆になります。

3d-cam.jpg

これにはきちんとした理由があります。3D映像というのは、右目用と左目用の映像の「視差量」(しさりょう)によって立体感が表現されます。この視差量というのは、簡単にいえば右目と左目の距離のことです。この視差量が5cmだと、きれいな3D映像が作れます。この視差量が5cm以上離れすぎると、きれいな立体感が作成できなくなります。

3d.jpgのサムネール画像▲この方法で撮影・作成した3Dムービー(サイド・バイ・サイド形式)
実際のムービーは、次回公開させていただきます。


ただし、この撮影方法には欠点があるのです。実は、動いている被写体には適用できないのです。動かない人物や銅像、風景など、動きの少ない被写体でないとダメなのです。

なお、この方法を利用すると、静止画像でも3D化できます。デジカメで撮影した左右両目用の写真を3D作成ソフトで利用すれば、3Dフォトムービーが作成できます。

その3Dムービーを作るソフトと操作方法については、次回にご紹介しましょう。 ====