Flash Professional CS5でコードヒントが表示されなくなった
Flash Professional CS5では、ActionScript 3.0で働くコードヒントの仕組みが変わりました。機能が強化されたことは喜ばしいでしょう。けれど、新たな仕組みには、新たな不具合が生じます。突然コードヒントが出なくなるという問題に出くわしてしまいました。
[1] 調べてみると、いくつか原因が考えられるようです。第1に、クラス(AS)ファイルを納めるディレクトリである「ソースパス」(「クラスパス」)に、ファイルの数があまりに多いと、[アクション]パネルの右下隅に小さな警告が表れて、コードヒントが働かなくなるようです。
クラスは使わないという人も、気をつけるべき点があります。それは、ムービー(FLA)ファイルの保存場所は、デフォルトでソースパスになるということです。Flashはその下層のサブフォルダをすべて見回って、クラスファイルが洗い出されます。
つまり、ディスクの最上位や、フォルダを星のごとくちりばめたデスクトップ直には、FLAファイルは保存すべきでありません。クラスファイルの数は少なかったとしても、Flashが無駄な労力を費やすからです。ファイルはフォルダにまとめましょう。
[2] 第2に、コードヒントのキャッシュが、第1の原因や何らかの理由で正しくつくられない場合です。簡単な確かめ方は、問題のFLAファイル(および必要なASファイル)を空のフォルダに移し、Flashは再起動して試してみることです。その最小限のファイルにもとづいて、キャッシュが作り直されます。
なお、コードヒントのキャッシュを一旦消すこともできます。詳しくは、Flashthusiast「Tips for code hints in Flash CS5」をご覧ください。
[3] 第3に、クラスファイルが多すぎるといわれても、どうしてもそれが必要な場合です。そのときには、上限ファイル数のデフォルトである800を書替える荒技があるようです(ただし、お試しは自己責任で)。
[4] そして最後に、それでもコードヒントは動かないことがあります。それが私の場合でした。米Adobeのフォーラムにも、同じ不幸を背負った人がいます。
もっとも、何かのはずみで直ったりします。私は、FLAファイルとドキュメントクラスに設定したASファイルを操作しているうちに、コードヒントが出るようになりました。根本的な解決は、Adobeからの修正プログラムを待つことになりそうな予感がします。